みんな違って、みんないい―ホロライブの魅力。
以前ホロライブの話をしたが、簡易的と言うか「さわり」にしか触れてなかったので、今回はもう少し突っ込んだ話をしたい。
ホロライブに限らず様々な配信者がいるVtuber業界。ここで生き残る為には他との「差別化」と「ギャップ」が図れるかどうかが大事だと思っている。
・「あさココ」は差別化戦略に成功した
桐生ココの「あさココLIVEニュース」は差別化戦略の大成功した例と言える。平日朝6時からの20分配信というスタイルだけでも画期的なのだが、ホロライブ内で起こった事をニュース形式にして紹介する、他のライバーをいじってネタにする事で知名度を上げる、合間にCMや通販・ミニ講座等を流す等、様々な特徴を持っている。ココ会長はデビューから4か月足らずでチャンネル登録者数が30万人を突破したが、その爆発的な勢いの原動力は「あさココ」と言っても過言ではないだろう。そして「あさココ」が、ホロライブ全体を、Vtuber業界全体を大いに盛り上げている。
【#桐生ココ】あさココLIVEニュース!4月13日【#ココここ】
・差別化ができていると思うもの
オンリーワンのものを持っている配信者は強い。宝鐘マリンは声真似や絵など様々な才能を発揮しているし、ARK廃人だし、現状ホロライブ内では彼女の独壇場となっているものも多い。また、Vtubet業界でも屈指の実力をもつ星街すいせいのテトリスや、戌神ころねの独特な訛りも、ある意味オンリーワンと言えるのではないだろうか。
【Quick, Draw!】AIに描いた絵を当ててもらえなかったら即終了【ホロライブ/宝鐘マリン】
【テトリス99】1VS98!?リベンジマッチ!【ホロライブ/星街すいせい】
・「わためのうた」ってすごくね?
個人的に注目しているのは角巻わための「わためのうた」である。平日の5時45分頃から配信している歌番組だ。
平日の朝に短時間配信する、という点は「あさココ」と共通している。「あさココ」の人気にあやかっている様に見えるが、歌番組にした事で「あさココ」との差別化を図り、時間帯も「わためのうた」→「あさココ」と被らずに連続して視聴できるようにしている。また、歌のレパートリーも幅広い。J-POPや歌謡曲、ボカロやアニソン、そして洋楽も歌っている。海外の視聴者も多く、彼らにとっては「毎回2曲ずつ日本の有名な歌を知る事ができる動画」となっている。
配信時間が長いVtuberが多い中で、角巻わためは短めの動画も多く投稿している為、ホロライブ内では比較的とっつきやすいのではないか。定期的に歌枠もやっており、その活躍ぶりはまさに「吟遊詩人」だと感じる。羊だけど。
【歌番組】わためのうた(4月7日)【角巻わため/ホロライブ4期生】
・三期生はギャップ萌えの宝庫
ホロライブ三期生はギャップが非常に多い。マリン船長のコミュ力の強さ、明るいキャラクターとオタ知識の深さは今まで程遠い関係だった「陽キャ」と「オタク」を結び付けている。潤羽るしあは最初は「清楚」のイメージが強かったが、今は清楚とは程遠い「台パン」「絶叫」のイメージも付き、それらを見事に両立させている。同じく「清楚」の代表と思われた白銀ノエルは、牛丼好きやパワー系キャラ等で「清楚」にとらわれないつよつよの動きをしているし、不知火フレアはいそうでいなかった「褐色肌」かつ「清楚」の道を突き進んでいる。「ぺこ」という語尾と甲高い笑い声が特徴的な兎田ぺこらは、配信ではイキリっぷりを見せているが実はネット弁慶であるし、しっかり者の一面も見せているし、3D配信ではファンタジーな世界でタライを落とされるというアイドルかつ芸人の一面も見せている。三期生はギャップ萌えの宝庫だ。
【#兎田ぺこら3D】兎田ぺこら3Dお披露目会ぺこ!【ホロライブ/兎田ぺこら】
【誕生日記念+歌】祝ってくれ!!!🎂嬉しい日ありがとー!【不知火フレア/ホロライブ】
全体の人数が増えて、逸材がたくさん集まる。これが推しが増えてホロライブ全体が活性化する、という好循環へつながっている。ホロライブは、彼女達が本来秘めていた才能や特徴を存分に引き出している。
みんな違って、みんないい。ホロライブてぇてぇ。