秋競馬雑感。(9月に思ったこと)
秋競馬について、思った事をまとめてみる。
【有力馬動向についての感想】
アーモンドアイ…調整が順調ならそれでいい。天皇賞秋で元気な姿を見せてほしい。
クロノジェネシス…天皇賞秋参戦は嬉しい。秋の王道路線を皆勤してほしい。
グランアレグリア…スプリントとマイルの2階級制覇を見てみたい。
モズスーパーフレア…スプリントG1春秋制覇を見てみたい。スプリンターズSは要注目。
ダノンキングリー…天皇賞秋は期待したい。マイルより中距離が似合いそうな馬だから。
サートゥルナーリア…どうしたんだ。天皇賞秋に出られなかったら、出られるレースはどこなんだ?まずは体調を回復させてほしい。
ラッキーライラック…(エリザベス女王杯参戦の話があり、天皇賞秋やジャパンCの出走見込みが薄くなったため)東京で走る姿をもう一度見たかった……。
コントレイル…3冠は目前。体調と伏兵に気を付けて、偉業に挑んでほしい。
デアリングタクト…牝馬3冠最有力。最大の敵は他の馬よりも、体調管理が上手くいくかどうかかな?
サリオス…ルメール騎手とのコンビは来年を見据えた動きかな。毎日王冠は距離、相手、騎手との相性…いろいろな意味で試金石。
【騎手の動向】
天皇賞秋でデムーロ騎手はどの馬に乗るのだろうか?(ラヴズオンリーユーは府中牝馬S予定、ラッキーライラックは乗り替わりでエリザベス女王杯?となると、牝馬のお手馬2頭はどちらも天皇賞秋回避濃厚か?ラウダシオンの動向も要注意か。)
ルメール騎手のG1の騎乗馬も気になる所。お手馬がたくさんおり、思いつくところだけでも、
長距離:フィエールマン
中距離:アーモンドアイ
短距離:グランアレグリア
それに加えて、毎日王冠でサリオスも入って来る。サートゥルナーリアは下手したら秋全休or乗り替わりもあるのでは…?
【サリオス×ルメール騎手のコンビについて】
サリオスとルメール騎手の組み合わせは「ハーツクライ産駒」「レーン騎手に負けない(それ以上の)力がある騎手」「堀厩舎とのつながり」を考えると、すごいしっくり来てて、個人的には「遂に来たか」と言う感じ。シルクレーシングとしてはアーモンドアイ引退後の看板馬に対して、来年以降の事を考えた選択をしたと思う。
ただ、秋から本格的にコンビを組むかは微妙で、天皇賞秋を目指すにしろ、マイルCSを目指すにしろ、ジャパンCを目指すにしろ、ルメール騎手には既に他のお手馬がいる状態。結果次第だけど、次戦では「別のパートナー」を探すのかもしれない。(例えば、池添騎手と組むのは面白そうではある。去年のマイルCSはシルクの勝負服かつ代打騎乗で勝利を収めた。)
【ルメール1択の弊害】
それにしても、今の競馬は「ルメール1択」の弊害が出てると思う。ルメール騎手に匹敵するくらい期待感の持てる騎手が見当たらないと感じてしまうのだ。上手く言い表せないけど、良くも悪くもいろいろな事情を考慮すると「ルメール騎手しかいない」みたいな状態というか。ルメール騎手から乗り替わり、と聞いただけで(悪い事かもしれないけど)馬に対して「格落ち」を感じてしまうというか。おそらくそれについては、ノーザンF(というか社台系全般)とか他の馬主も薄々気づいていて、だからこそクロノジェネシスに北村騎手をずっと乗せたり、あるいはデアリングタクトの鞍上に松山騎手を選んだりしてるのかな、とも感じる。2人とも実績は出ているので、あとはそれを積み重ねてほしい。
一方で、仮に自分が馬主として騎手を選べる立場なら、ルメール騎手が騎乗できるならお願いしたくなる。個人的には腹を括って将来性ありそうな若手を育てるのも面白いとは思うけど、成果が出るまで我慢できるかどうかは分からない。「〇〇騎手だったらあの馬はもっと勝てていた」と馬が引退した後もずっと言われるぐらいなら、例え騎手の都合により出られないレースがあったとしても、最初からトップジョッキーにお願いする方がマシだと思ってしまう。「育成しながら勝つ」というお題目は素晴らしい理想だけど、それを実現させるのはなかなか難しい。
秋G1は目前。毎週ドキドキする楽しい日曜日がもうすぐやってくる―。