It's "C" time!!

ちふむ めしはしかやが気ままにつぶやきます。

ウマ娘に来て欲しい名馬達 第4R(ゴールドシップのライバル編)

 現在、アプリゲーム「ウマ娘」が大人気だ。あらゆる時代の名馬が擬人化されている「ウマ娘」だが、実はまだまだ実装されてない名馬が多数存在している。実装されてない理由は様々あるが、ここではそんな「大人の事情」は一旦無視して、個人的に「ウマ娘」に実装されてほしい名馬を、勝手にピックアップしてみた。今回はGW(ゴルシウィーク)にちなみ、G1を6勝した現代の名馬、ゴールドシップと対戦した名馬を取り上げてみたい。癖の強すぎる個性的な名馬だったゴールドシップだが、ライバルもまた個性的なメンバーばかりだったからだ。今回はゴールドシップとの対戦成績も挙げることにする。全体の着順に関係なくゴールドシップに先着したら「勝ち」、ゴールドシップより後ろだったら「負け」とカウントする。なお、今回も人名は敬称略とさせていただく。

 

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第1R→ウマ娘に来て欲しい名馬達 第1R - It's "C" time!!

第3R→ウマ娘に来て欲しい名馬達 第3R(同じ馬主ならば…編) - It's "C" time!!

第5R→ウマ娘に来て欲しい名馬達 第5R(キャロットクラブ編) - It's "C" time!!

ゴールドシップ

世代:2012年(2009年3月6日生まれ)

主戦騎手:内田博幸岩田康誠横山典弘

調教師:須貝尚介

主な実績:皐月賞(12)、菊花賞(12)、有馬記念(12)、宝塚記念連覇(13、14)、天皇賞春(15)、阪神大賞典3連覇(13~15)

現役の時に対戦した主なウマ娘エイシンフラッシュトーセンジョーダン

 

 ライバルを取り上げる前に、まずはゴールドシップを簡潔に取り上げたい。G1を6勝。優れた実績を持ちながら、信じられないくらいの暴れっぷりを見せた、癖の強すぎる馬だった。皐月賞は有力馬が4コーナーで大外を回る中、内側を通過。渋った馬場をものともせず「ワープ」に成功し、先頭でゴールイン。2015年の天皇賞春はゲートインを嫌がったが、向正面からロングスパートをかけて勝利。その一方で気性の荒さも有名で、2014年の天皇賞春はゲート内でうなり声を出して怒り出し、出遅れ。3連覇のかかった宝塚記念も、ゲート内で暴れだして出遅れ。天皇賞春を勝利した後、鞍上の横山典騎手が「お願いしました」と言わんばかりの手を合わせたポーズを見せたが、まさに「走ってくださいゴルシ様、お願いします。」と言わんばかりの気まぐれぶりだった。

 


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ウインバリアシオン

世代:2011年(2008年4月10日生まれ)

主戦騎手:福永祐一安藤勝己岩田康誠

調教師:松永昌博

主な実績:青葉賞(11)、日経賞(14)

現役の時に対戦した主なウマ娘ゴールドシップ

ゴールドシップとの対戦成績:2勝3敗

 

 G1で惜敗を繰り返した名馬。同期に3冠馬オルフェーヴルがいた。ダービートライアルの青葉賞を勝利して日本ダービーへ。しかし、ダービーはオルフェーヴルの後ろで2着に。神戸新聞杯菊花賞オルフェーヴルの2着。ある意味オルフェーヴルに一番近い位置で3冠を見届ける形になった。古馬になった後は天皇賞春3着、宝塚記念4着。ここから約1年半長期休養した。休養明け2戦目の有馬記念は、オルフェーヴルとの最後の戦いであり、ゴールドシップとの最初の戦いとなった。ゴールドシップには先着して2着になったが、オルフェーヴルは8馬身先にいた。そして2014年の天皇賞春、ゴールドシップには再び先着したが、ゴールの先にはフェノーメノがおり、ここも2着。その後は宝塚記念有馬記念ゴールドシップと再戦したが、いずれも先着を許して惨敗。翌年の天皇賞春は、最後の直線でゴールドシップが先頭で駆け抜ける一方で、失速。12着で完走したが左前浅屈腱不全断裂を起こし、ここで引退となった。

 いつの時代にも、G1で善戦しながらなかなか勝ちきれない存在はいるのだと、改めて実感させられる存在と言える。実装された場合、悲願のG1制覇をどこかで目指すシナリオになるのだろうか。

 

ジェンティルドンナ

世代:2012年(2009年2月20日生まれ)

主戦騎手:岩田康誠、R・ムーア

調教師:石坂正

主な実績:牝馬3冠(12)、ジャパンカップ連覇(12・13)、ドバイシーマクラシック(14)、有馬記念(14)

現役の時に対戦した主なウマ娘ゴールドシップ

ゴールドシップとの対戦成績:2勝2敗

 

 G1を7勝した、3冠馬ディープインパクトの血をひく名牝。2012年に牝馬3冠を成し遂げ、ジャパンカップ3冠馬オルフェーヴルを破って年度代表馬へ。ゴールドシップとの初対決は2013年の宝塚記念だったがここはマークされる形になり、3着。この年は勝てないレースが続いたが、ゴールドシップと再戦したジャパンカップはスローペースから瞬発力を繰り出し優勝。1年ぶりの勝利をジャパンカップ史上初の連覇で飾り、ゴールドシップへのリベンジを果たした。2014年のドバイシーマクラシックは、直線で不利を受けるも鞍上のムーア騎手がとっさに進路を外に変える好判断で優勝。しかしゴールドシップと3度目の対戦となった宝塚記念は、ゴールドシップの連覇の裏で重い馬場に苦戦したのか9着と惨敗した。秋は天皇賞秋2着・ジャパンカップ4着と不完全燃焼のレースが続き、引退レースの有馬記念へ。初めての中山だったが、ゴールドシップを始め豪華メンバー*1が集結したこのレースを制して優勝し、有終の美を飾った。

 切れ味勝負を得意とし、ゴールドシップが勝てなかった東京開催のG1を3勝*2ゴールドシップとはあらゆる所で真逆のタイプの馬といえ、ある意味ゴールドシップ最大のライバルだったと言えるかもしれない。実装された暁には、ゴールドシップとどのような絡みになるのか非常に気になる。

 

フェノーメノ

世代:2012年(2009年4月20日生まれ)

主戦騎手:蛯名正義

調教師:戸田博文

主な実績:天皇賞春連覇(13、14)

現役の時に対戦した主なウマ娘ゴールドシップ

ゴールドシップとの対戦成績:3勝2敗

 

 関東からやってきた、淀の怪物。早くからクラシック戦線に参戦し、日本ダービーゴールドシップと初対決。この時はゴールドシップには先着したがハナ差で2着となり、ダービー馬の称号を惜しくも逃した。その後しばらくはゴールドシップと違う道*3を歩み、2度目の対戦は2013年の天皇賞春。伸びを欠いたライバルを尻目に直線で押し切って優勝。念願のG1馬となった。宝塚記念ゴールドシップにリベンジされる形となり、その後左前脚繋靭帯炎の為休養した。翌年の日経賞で復帰し、2014年春の天皇賞春でゴールドシップと再戦。ライバルの追撃を振り切り、天皇賞春連覇を達成した。宝塚記念は回避して秋へ。しかし、天皇賞秋、ジャパンカップ有馬記念の3戦とも大敗した。翌年も日経賞から始動して天皇賞春3連覇を目指したが、右前脚に繋靭帯炎、左前脚に屈腱炎を発症した為、ここで引退した。

 中距離での活躍を想定していたのか長距離レースである菊花賞は回避したが、フタを開けてみれば長距離の天皇賞春を連覇。東京や中山のレースが多かったが、結果的には京都が一番得意舞台だった。ライスシャワーとは「関東馬」「ダービー2着」「日経賞出走→天皇賞春制覇」「阪神のレースは1回のみ出走」と共通点が多い。この馬もまた、「淀を愛し、淀に愛されたステイヤー」と言える存在だったのかもしれない。そういう意味で、実装された場合にはライスシャワーとの絡みを期待したい。

 

ハープスター

世代:2014年(2011年4月24日生まれ)

主戦騎手:川田将雅

調教師:松田博資

主な実績:桜花賞(14)、札幌記念(14)、新潟2歳S(13)

現役の時に対戦した主なウマ娘ゴールドシップ

ゴールドシップとの対戦成績:2勝0敗

 

 牝馬2冠の名牝、ベガの孫娘。主に後方から競馬を進め、直線で追い込みをかけるレースが多かった。新潟2歳Sでは、後に皐月賞を制するイスラボニータを撃破。桜花賞では、最後方から直線で他の17頭をごぼう抜きした。オークスは惜敗したものの、札幌記念ではゴールドシップを抑え勝利。その後はゴールドシップジャスタウェイと共に凱旋門賞に向かった。凱旋門賞は6着に終わり、帰国後は豪華メンバー*4が集結したジャパンカップに挑み、5着。先輩の壁は高かったものの、同期の皐月賞イスラボニータとダービー馬ワンアンドオンリーには先着した。翌年は京都記念からドバイシーマクラシックに挑んだが、いずれも敗北。その後、種子骨靭帯炎を発症した為引退した。G1勝利こそ1勝にとどまったが、重賞でゴールドシップイスラボニータといったG1馬に先着するなど、ポテンシャルの高さを見せつけた馬だった。

 1600m戦で4戦3勝、2000m戦でも勝利したため、マイル~中距離戦がベストパフォーマンスを発揮できる場だったのだろうか。そう考えると、実装された場合のシナリオは、シニア級での安田記念天皇賞秋を目指すものになりそうだ。

 

ラブリーデイ

世代:2013年(2010年1月30日生まれ)

主戦騎手:川田将雅、C・ルメール

調教師:池江泰寿

主な実績:宝塚記念(15)、天皇賞秋(15)

現役の時に対戦した主なウマ娘ゴールドシップ

ゴールドシップとの対戦成績:3勝3敗

 

 2015年の競馬を語る上で欠かせない名馬。デビューから2連勝して早々と重賞戦線に参戦し、皐月賞日本ダービー有馬記念に出走した他、中距離の重賞を中心に戦ったが、オープン特別の1戦を除いてしばらく敗戦が続く。しかし、2015年の中山金杯コースレコードで勝利すると、京都記念では同期のダービー馬キズナを破って勝利。その後は長距離に挑戦してゴールドシップに連敗したが、鳴尾記念を勝利して春のグランプリへ。宝塚記念では、隣のゴールドシップが立ち上がる中で逃げるようにスタートし、そのまま好位置で追走。後続の追い込みを振り切って優勝し、G1を初制覇した。秋は京都大賞典を快勝して天皇賞秋へ向かい、ここも好位から抜け出して優勝。その後、ジャパンカップ有馬記念にも出走。いずれも勝利は逃したものの、ゴールドシップには先着した。結局、2015年は10戦して重賞6勝というタフな活躍ぶりを見せた。2016年も中距離を中心に6戦したがいずれも勝利できず、この年で引退して種牡馬になった。

 途中で伸び悩みつつも、最終的にG1レースで優勝争いできる所まで成長した戦績は、育成ゲーム「ウマ娘」と相性が良さそうである。実装された場合は、シニア級での宝塚記念天皇賞秋制覇がメインとなるのだろうか。

 

おまけ:ジャスタウェイ

ゴールドシップとの対戦成績:1勝2敗

その他の詳細は、第2R参照→ウマ娘に来て欲しい名馬達 第2R - It's "C" time!!

 

 同じ厩舎だったジャスタウェイとは3度対戦している。1度目は2012年の日本ダービー、2度目は2014年の凱旋門賞、3度目は2014年の有馬記念ジャスタウェイ引退レース)だ。一番近い着順だったのは有馬記念で、ゴールドシップ3着、ジャスタウェイ4着だった。

 

 

  いかがだったか。今回は「ゴールドシップのライバル」として対戦した名馬を中心に取り上げた。今回紹介した馬については、2021年5月現在同じ馬主の名馬がウマ娘に誰も出ていない状態であり、実装される可能性は限りなく低いのかもしれない。だが、可能性は限りなく低くても、いつかウマ娘に実装される日を気長に待ちたい。