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ちふむ めしはしかやが気ままにつぶやきます。

勝手に鉄道会社の将来予想2021 その1(関東大手私鉄 前編)

 久しぶりの鉄道のお話。鉄道会社の将来の動向を勝手に予想していきます。根拠なし、信憑性なし、制限なし。ここに書いてある事が数年後に1割ぐらいは当たっていればいいな、と思っておいてください。今回は、関東大手私鉄の前編。

 

東武鉄道

  4月30日に今年の設備投資計画が発表された。総額は241億円。

https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20210430103812i7wnspo8-VchSnuCxkz-CA.pdf

 今年度は特急車両である500系を6編成(18両)増備し、20000系のリニューアルも3編成(12両)行う模様だ。200系や350系の置き換えが行われ、りょうもう」の「リバティりょうもう」化が進行するのだろうか。一方、通勤型については、6050系以外で大きな動きが出るのは来年度以降になりそうだ。スカイツリーラインと東上線のどちらにも新車投入が考えられるし、10000系列や30000系等の転用も考えられるが、具体的な計画が予想しづらい。来年度以降はもしかしたら、10000系のリニューアルが再開されたり、50000系への車内ビジョン導入も継続されるのかもしれないし、しばらくは特急型の置き換えが優先されるかもしれない。

 この他では、各駅でホームドア設置や高架化も進められる模様だ。スカイツリーラインの緩行線東上線はやってくる車両が通勤型に統一されている為、今後もホームドアの設置が進められるものと考えられる。また、現在工事中の高架化が完成した暁には、車両はもちろんダイヤ面も大きく変化するかもしれない。アーバンパークラインは複線区間や急行運転の拡大も考えられる。いずれにしても将来の変化を楽しみをしたい。

 

西武鉄道

 5月13日に設備投資計画が発表された。総額は214億円。

https://www.seiburailway.jp/news/news-release/2021/20210513_2021setsubitoshi.pdf 

 今年度は40000系(ロングシート車両)が3編成(30両)導入される予定だ。9000系の置き換えと改造が一段落した為、今年度以降は新101系と旧2000系の置き換えが進みそうだ。新宿線にいる旧2000系の6両編成・8両編成は早期に置き換えられる事が予想される。40000系の新宿線投入か、既存車両の新宿線転用でまかなう事ができるからだ。6両編成の置き換えの際は、新2000系の6両編成化が行われるのではないか。

 2020年度は40000系を池袋線へ導入、9000系池袋線から撤退して4両編成化の上多摩湖線へ転属、新101系の一部が狭山線へ転属、新2000系4両編成が新宿線系統へ集約、という車両の動きがあった。また、40000系の配置が池袋線へ集約され、20000系の一部が新宿線へ転属した。昨年は「40000系導入により、20000系や30000系の玉突き転属や、新2000系がワンマン化改造されて多摩川線・多摩湖線に残る101系の置き換えへ回るかもしれない」と予想したが、結果的には20000系の転属と9000系のワンマン化改造が行われた為、約半分が当たる形となった。今後も似たような動きは続くのではないか。

 

京王電鉄

 4月30日に設備投資計画が発表された。総額は240億円。

https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2021/nr20210430_setubitousi.pdf

 今年度は5000系1本(10両)を導入、8000系2本(16両)をリニューアルする予定だ。5000系は増備両数を考えると、まだ7000系置き換えの量産体制とはいえない。8000系のリニューアルが完了するまでは、車両の動きは小幅な動きにとどまるのではないか。しばらくは、高架化など車両面以外の動きが活発になりそうだ。ホームドアの設置も主要駅を中心に進められていくのではないか。

 

小田急電鉄

 4月28日に設備投資計画が発表された。総額は254億円。

https://www.odakyu.jp/news/o5oaa1000001xaly-att/o5oaa1000001xam5.pdf

 今年度は5000形を4編成導入、1000形を2編成リニューアルする予定だ。1000形はリニューアルが進められている一方で、4両編成を中心に未更新車の一部が廃車となった。理由は不明だが、6両編成で8000形のチョッパ車や1000形ワイドドア車が置き換え対象となる中、4両編成側の「バーター」として1000形の未更新車が候補に上がったのかもしれない。箱根登山線で活躍しているレ―ティッシュ鉄道カラーの1000形も4両編成の未更新車である為、今年度は何らかの動きがあるものと思われる。運行終了してそのまま廃車するのか、あるいは現状のまま車両更新するのか、はたまた4両編成の更新車と車両の入れ替えを行うのか、6両編成の未更新車と合わせて大いに気になる所だ。

 5000形の増備が進めば、来年度以降は8000形置き換えも、1000形未更新車置き換えも、はたまた2000形置き換えによる10両編成化の進展も十分考えられる。1000形や3000形に匹敵する一大勢力に成長する可能性も大いにあり、今後も注目したい。

 

東急電鉄

 5月14日に中期事業計画を発表し、その中で今年度の設備投資計画も発表された。総額は約435億円。

新・中期事業戦略 “3つの変革・4つの価値” を策定~アフターコロナにおいても引き続き、公共交通としての使命を果たします~|ニュースリリース|東急電鉄株式会社

https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20210514-2.pdf

 今年度は田園都市線の2020系を9編成(90両)導入予定だ。2022年度に導入完了予定だが、8500系の残り編成数・車両数を考えると来年の春頃には8500系の「さよなら運転」が行われているのかもしれない。「タイムリミット」は約1年以内と見た方がいいのだろう。一方、東急新横浜線開通へ向けた準備も進んでいる。目黒線車両の改造も進んでいるが、8両編成がどのような形で登場するのかは今回明記されなかった為、既存車両の組み換えや3020系の増備等の動きが見えるのは来年度以降になりそうだ。

 他の各大手私鉄と比較して設備投資額が大きいものの、新型コロナウイルスによる収益悪化の影響を受けて先送りした設備投資もある。東横線ワンマン化も気になる所だが、東急新横浜線開業後は車両の動きが落ち着く事が予想される為、その頃に先送りした設備投資を実施するのかもしれない。

 

 

後編

勝手に鉄道会社の将来予想2021 その2(関東大手私鉄&おまけ 後編) - It's "C" time!!

去年(東武・西武・京王)

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