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ちふむ めしはしかやが気ままにつぶやきます。

勝手に鉄道会社の将来予想2021 その2(関東大手私鉄&おまけ 後編)

 久しぶりの鉄道のお話。鉄道会社の将来の動向を勝手に予想していきます。根拠なし、信憑性なし、制限なし。ここに書いてある事が数年後に1割ぐらいは当たっていればいいな、と思っておいてください。今回は、関東大手私鉄の後編。

 

京急電鉄

 5月12日に発表。今年の総額は約206億円。

2021年度 鉄道事業設備投資計画 | ニュースリリース | 京浜急行電鉄(KEIKYU)

https://www.keikyu.co.jp/assets/pdf/20210512HP_21022SO.pdf

 今年度は1000形は3編成(12両)が増備、1編成(8両)がリニューアルされる模様だ。1500形は4両編成で界磁チョッパ車が残っている為、ここが置き換えられる形になるのだろうか。昨年は「空き番がなくなりつつあるので新形式に移行するかもしれない」と予想したが、実際には新機軸を導入した「1000形1890番台」が登場し、見事に予想と真逆の結果となった。どこまで1000形導入が続くか分からないが、場合によっては「全ての車両が1000形に統一」という将来も待っているのかもしれない。

 

京成電鉄

 6月3日現在、2021年度の設備投資計画は発表されていないので、昨年度の動きを参考に予測する。

 2020年度は3100形2編成(16両)が導入された。成田スカイアクセス線に導入され、3050形は京成本線へ転用。玉突きで3600形と3400形が置き換えられた。3600形は6両編成と4両編成が1編成ずつの計10両へ減少し、6両の方は登場時の姿に復刻された。

 今年は3100形が何編成導入されるか不明だが、成田スカイアクセス線の3050形はまだ3本残っている為、今後も8両編成を増備して成田スカイアクセス線の3100形への統一と3050形の転用が進められるだろう。そう考えると3600形の置き換えは一旦終了したと考えた方が良さそうであり、しばらくは3400形の置き換えが進められるのではないか。また、今後は3100形の6両編成の導入も考えられ、3500形も置き換えが再開されるかもしれない。4両編成をどう置き換えるのかは不明だが、最終的には京成線は3100形・3000形・3700形に統一され、3400形・3500形・3600形は遅かれ早かれ置き換えられるものと思われる。

 

相模鉄道

  4月28日に発表された。総額は165億円。

2021年度 鉄道・バス設備投資計画 安全対策とサービスの向上に総額165億円【相鉄グループ】 | 相鉄グループ

https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2021/pressrelease/pdf/r21-52-cez.pdf

 今年度は、新型車両の「21000系」を4編成(32両)導入する予定だ。新型車両ではあるが、イメージ図を見た限りだと20000系の8両編成バージョンにも思える。10両編成は東急目黒線に乗り入れが難しい為、実際に東急線に乗り入れるのは21000系となるのだろうか。実車の登場が待ち遠しい。既存車両では、8000系初期車の動向が気になる所。10000系・11000系は塗装変更が進められるかもしれない。

 また、ホームドアの設置も進められる。今年度は7駅に設置され、最終的には全駅に設置される模様だ。相鉄は全ての列車が4ドアに統一されている*1為、他の私鉄と比べてホームドアの普及は容易に思われる。また、相鉄新横浜線が開通すれば車両の動きも落ち着く事が予想される為、その間にホームドアの設置や駅の改良工事など、他分野での設備投資が進められるのかもしれない。

 

東京メトロ

 3月25日に第18期事業計画が発表された。総額は1220億円。

事業計画|東京メトロ

https://www.tokyometro.jp/corporate/profile/scheme/pdf/plan_2021_1.pdf

 今年度は丸ノ内線に2000系1編成(6両)、有楽町線副都心線に17000系14編成(10両2編成と8両12編成の116両)、半蔵門線に18000系4編成(40両)がそれぞれ導入される見込みだ。7000系は急速に数を減らす事が予想される他、8000系の廃車も始まりそうだ。対する02系の置き換えは小休止という所か。一方で、南北線に関する具体的な記述は確認できなかった。8両編成化に伴う新型車両の導入や既存車両の転用は起こりうるのか気になる所だが、動きが目に見えるのは来年度以降になりそうだ。もしかしたら9000系は6両編成のままで推移し、新型車両投入時に8両編成化するつもりかもしれない。その他既存の車両については、05系(7次車以降)・07系(1次車)・08系のリニューアル(B修)がどのタイミングで行われるか気になる所だ。

 一方、ホームドアの設置もかなり進んでいる。全体で約83%が整備され、6路線で全駅設置完了。残すは日比谷線東西線半蔵門線のみとなり、もはやホームドアのない駅の方が珍しい状態といえる。近年は車両の動きが活発だが、駅の方も光景が一変しようとしている。東京メトロも他社と同様に新型コロナウイルスの影響を大きく受けているが、今後も東京を代表する鉄道会社として先進的な取り組みが続けられていくのだろう。

 

東京都交通局

 今回は、東京都交通局(都営地下鉄)にも触れておきたい。現在、都営地下鉄では浅草線三田線など各路線で車両の置き換えが進められている。浅草線の5500形は導入が進み、5300形の引退もいよいよ近づいてきた。三田線では6500形の量産が開始され、8両編成化と6300形初期車の置き換えが行われようとしている。8両化を進めるなら編成組み換えによる6300形の8両編成化も考えられるが、果たして実現するのだろうか。もしかしたら、6300形は6両編成のままで推移するのかもしれない。相鉄線への乗り入れも予想される事から、6500形の投入と8両化で三田線がどう変わっていくのか気になる所だ。新宿線大江戸線も断続的に新型車両の導入が進められており、今年度以降も増備される可能性がある。新宿線の10両化や浅草線のホームドア設置など、気になる話題も多く、他の鉄道会社と同様に都営地下鉄も目の離せない状況が続きそうだ。

 

新京成電鉄

 最後に、準大手私鉄新京成電鉄にも触れたい。車両動向としては、何といっても8000形につきる。残り1本となり、新車が導入されれば真っ先に置き換えられそうだ。8800形も車両更新や制御装置更新が進められているものの、未更新車の一部は置き換えられるのではないか。また、新京成線は現在ホームドアが設置されてないが、新津田沼・北習志野・新鎌ヶ谷など、乗降客の多い駅を中心に設置が検討されるのかもしれない。千葉県内は新京成線に限らずホームドアの設置率が低い路線が目立つ。総武線常磐線・京成線など特急列車が走る路線が多い為、ホームや費用面はもちろん、車両面においてもホームドアの設置が容易ではない事情がある。その点、新京成線は全列車が3ドア6両で統一されており、ホームドア設置においては有利な材料であるといえる。とはいえ、新京成単独のみでホームドアの設置を進めるのは資金面など様々な観点で難しいと思われる為、沿線自治体の動向にも注目したい所だ。

 

 

前編

勝手に鉄道会社の将来予想2021 その1(前編) - It's "C" time!!

去年(京急

勝手に鉄道会社の将来予想②【小田急・東急・京急編】 - It's "C" time!!

去年(京成・相鉄・東京メトロ

勝手に鉄道会社の将来予想③【京成・相鉄・東京メトロ編】 - It's "C" time!!

*1:事業用車を除く