娯楽過多
娯楽が多すぎる。率直な感想だ。
俺は鉄道が好きだから、いつか日本中の鉄道を乗り回したい。
俺は麺類が好きだから、毎日いろいろな麺を食べたい。
俺は競馬が好きだから、毎週末は競馬が気になるし、日本全国の競馬場を訪れて観戦したい。
俺はゲームが好きだから、switchを買った。いろいろなソフトを買って、一日中遊びたい。
俺はマンガが好きだから、いろいろ気になる本を買っている。買ったのに読まずに放置しているものもあって、勿体ないと感じている。
この他にも、いろいろやりたい娯楽がある。いろいろなものに興味がある。
そして、気が付く。娯楽が多すぎる、一つ一つ味わうには時間が絶対足りない、と。
これらの娯楽は、約30年前でもおそらく楽しめるものばかりだろう。
鉄道ならば、国鉄からJRに変わり、青函トンネルや瀬戸大橋が開通して大きく変わりつつある時代。ジョイフルトレインも多数出てきた。
麺類を味わうなら、今はない名店も多数あるであろう。
競馬なら、オグリキャップが熱狂的な人気だ。若手騎手も続々現れている。
ゲームはファミコンか。スーパーファミコンの登場を待つのも面白そうだ。
マンガだって、名作揃いだ。手塚作品を読み直すか。
娯楽が多すぎるのは、今に始まった話ではなさそうだ。
娯楽過多の時代。それは恵まれた状況だから言える贅沢な悩みだし、一つ一つに時間をかけられず消化不良になってしまう不満でもある。娯楽産業同士で奪い合いになっているのも気がかりだ。できることなら、一生遊んで暮らしたい。