It's "C" time!!

ちふむ めしはしかやが気ままにつぶやきます。

自分がネットの世界に入った頃の話。

 唐突だが、過去を振り返りたい。

 自分が本格的にネットの世界に入ったのは2010年だ。それまでは家にパソコンもスマートフォンもなかったので、インターネットは学校の授業でしか触れる機会がなかった。「名前は知っているし、大勢の人がやっているのも知っているけど、自分には遠い世界」。それが、インターネットに対する俺の認識だった。

 最初はYoutubeニコニコ動画ばかり見ていた。鉄道が好きなのでそういう動画を探して見ているうちに、音MAD動画を見つけ、そこから東方projectだったり、ネット文化だったり、ネットスラングだったり、例のアレだったり、芋づる式にいろいろなものを知っていった。

 2011年7月にTwitterを始めた。東日本大震災が起きて、将来の事で不安になる中で、何か自分で環境を変えたい、あるいはいろいろな事を知りたい、何かのきっかけをつかみたい、そう思って始めた。休止期間も長かったが、ここまでアカウントを消さずにやってこられて良かった。

 今のハンドルネームでネットの世界に入って10年になる。いろいろな事があった。いろいろな物が流行り、いろいろな物が廃れていった。良い事も悪い事も沢山あったけど、ここまで長続きしているのは本当に幸せである。いろんな人に恵まれたんだなと感じる。

 いろんなコンテンツにも愛された。東方projectも然り、艦これも然り。良いアニメもたくさん見る事ができたし、Vtuberも好きだ。最近はホロライブと鉄道系Youtuberの動画を見るのが日課になっている。なんだかんだでテレビも面白い番組をいっぱい見る事が出来た。競馬は名馬が誕生する瞬間を何度も見てきた。鉄道は、この10年で行動範囲が広がったし、今なお衰えていない。まだまだ乗っていない路線は多いので、ゆくゆくはJR全線だけでも完乗したい。

 ネットをやってて常に思う。「自分と世間とはこんなに考えが違うのか」と。自分にとって、ネットとは「常に自分と違う考えと向き合う場所」だ。最初は衝撃を受けた。面白いと思ったものもあるし、どうしても自分では納得できないと思ったものもある。何年もネットの世界にいると、どこかで他者の意見を受け入れる必要性がある、と感じる。それはある意味処世術と言える。他人の意見は変えられないし、無理に変える必要はないのだから。

  10年ネットの世界にいる。10年ネットをやっていても「自分はこの世界では後輩」という感覚は常にある。自分より年上の人は沢山いる。自分より社会的地位や責任の大きい人も沢山いる。自分よりずっと長くネットの世界にいる人も沢山いる。そういう人達が沢山いるからこそ、意見を発信する際、常に怖さはある。「本当にこれを言っていいのだろうか?」。常に「人に見せている」という意識は忘れずにやっていきたい。「ネットは社会の一部であり、様々な人間が集まる場所」だと思い、謙虚さを忘れずにやっていきたい。

 これは10年過ごした自分への、ささやかな表明。