It's "C" time!!

ちふむ めしはしかやが気ままにつぶやきます。

コロナウイルス。(2月に思ったこと)

こと コロナウイルス新型肺炎)が流行している。きっかけは中国の武漢だったが、日本でも感染が拡大している。最近のニュースはこの話ばかりだ。

 いろいろ思う事はある。ダイヤモンド・プリンセス号の話を聞くと心配になるし、日本政府も中国政府ももう少し早い段階で感染拡大防止の為のいろいろな対策は取れたのではないか、と感じる。でも、それ以上に強く思っている事がいろいろある。

 

・こういう時期こそデマに気を付けたい

 

 コロナウイルスは自分にとっては未知なる脅威だ。治療法が確立されていない。それ故に不安に駆られているし、様々な情報を知りたい。しかし、こういう時期こそ不確定な情報やデマが飛び交いやすい。

 

・人の事を差別できるのか

 

 コロナウイルスに関連して、「中国人が世界中で差別されている」というニュースを見た。自分はどこか対岸の火事のような気分だった。しかし、その後、「アジア人が差別されている」というニュースに変わった。差別される対象に日本も含まれてしまったのだ。自分は嫌な気持ちになったし、対岸の火事という認識の甘さを恥じた。

 差別というのは、いくつもの層に覆われていると感じる。世界からすれば、日本含むアジア人が差別の対象。日本では中国人を差別する動きもある。中国国内では武漢にいる人は差別されているのだろう。武漢市内では、感染していない人が感染者を差別しているのかもしれない。

 差別感情そのものを批判する事は自分はできない。自分も近い感情を持ってはいるからだ。だが「自分は感染しないし大丈夫」という保証はない。誰しもが感染する可能性があるのが新型肺炎だ。だから自分は「人の事を差別できるのか」と自分に問う。自分がいつ差別される側になるか分からないし、自分が差別されるのは嫌だ。何よりも、ウイルスにとっては国籍など関係ない。人間の対立を嘲笑するかのように、差別する側も、差別される側も、そうでない側も関係なく世界中の人々を感染させていくのだ。

 

・今、世界を守る為に動いている人達こそが英雄である

 

 もし今「英雄とは?」と聞かれたら、「この非常事態の時に世界を守るため、自分の危険を冒してまで行動している人達」だと答える。例えば、感染防止の為に治療法の確立に奔走している人達。病院で感染者のケアにあたっている人達。あの豪華客船の内部・外部で働く従業員や関係者。最前線で奮闘している役所の職員。様々な人達が、世界を守る為に一生懸命動いている。名もなき大勢の英雄が、世界を救う為に必死で戦っている。

 

・オリンピックが中止になるかもしれない。でもそれは良い事ではなくてオリンピックができないくらい非常事態、という事。

 

 東京マラソンにて、一般参加の中止が発表された。参加予定者には大変気の毒な話だが、大勢の人が密集するイベントなので中止の判断そのものは仕方がないのだろう。そうなると他のイベントも影響があるのではないか、と心配になる。とりわけ今年は東京オリンピックがある。感染が爆発的に流行して事態がより深刻になればオリンピックへの影響は避けられない。最悪の場合、開催中止も考えなくてはいけないだろう。

 だが、それは最悪の話だ。決して良い話ではない。今の東京オリンピックは、例えるなら「ほぼ完成した高速道路」だ。後は車を走らせるだけの高速道路だ。

 しかし、もしここで中止したらどうなるだろう。どんなに中止した所で施設は建設された以上、お金は返ってこない。一度払った犠牲が戻ってくることはない。ただかけた手間が無駄になるだけではないか。開催が決定している以上、本来は最後まで実行すべきである。それが、結局は東京に利益をもたらす一番のやり方だと考えている。

 だから、オリンピックが開催できないというのは「オリンピックをやっている場合ではない。それくらい日本が非常事態である」という事だと考えている。下手したらオリンピックどころか他全てのスポーツイベントですら開催できないかもしれないし、それどころか「必要かつ緊急の外出」さえままならない、という事態になっているのかもしれないのである。

 これは災害である。武漢震源地とした災害のようなものである。早くコロナウイルスの流行が沈静化してほしい。願わくば、晴れやかな気持ちでオリンピックを迎えて、世界中の選手の活躍を見たい。まずは、自分が感染しない様に対策を取りたい。