It's "C" time!!

ちふむ めしはしかやが気ままにつぶやきます。

思想の話をしよう。

 これから俺の思想の話をする。これを話すのは正直怖い。ドン引きされるかもしれないし、意見の合わない人と対立して論争に発展するかもしれないからだ。しかし、この場所でいろいろな話題に対して様々な意見を発信している以上、いずれはこの話をしないといけないとも思っていた。だから、今、話す。

 

 俺の思想は、よく分からない。

 

 もしかしたら拍子抜けしたかもしれない。「だろうな」と思ったかもしれない。とにかく、確固たる軸や信念を見いだせないのだ。

 例えば、日本国憲法。俺は日本国憲法は日本国民のものだと考えているし、素晴らしい憲法だと思う。でも、現状に合っていない所があるならば、国民の同意の下で改憲した方がよいと思う。むしろ、自分達で改憲していく事こそが、日本国憲法を日本国民のものにしていく上で必要不可欠ではないか、とさえ思う。

 例えば、中国との関係。中国は人口も経済も軍事力も将来性も行動力も全てが巨大だと感じている。多くの資源・製品が中国で作られて日本に輸入されるし、多くの観光客が中国からやって来る。それらは日本経済にとって必要不可欠な存在である反面、軍事面では大きな懸念があるし、反日思想も厄介である。中国に対しては、個人的には常に警戒心を持っている。反面、日本に友好的な人が多いのは嬉しいし、どんどん増えてほしい。中国の行動力とスピード感は羨ましいし、日本も見習ってほしいと思う事もある。

 そもそも、現実自体がだいぶ歪んでいると感じる。「憲法改正」を訴える側が「保守」で、「憲法改正反対」を訴える側が「革新」とされているのは、間違いではないけどモヤモヤする。「何かを守る」のが「保守」で、「何かを変える」のが「革新」というイメージがあるからだ。他にも、テレビの視聴率である番組がどれだけ見られたのかが割合として示されるが、これも信憑性が怪しいと指摘されている。「ある番組の視聴率が10%を切った」からといって、その番組は本当に見られていない番組なのか。視聴率を基に賛否いろいろ自分の考えを表明した所で、出所が怪しいからそれが正しい意見かどうかも分からないのだ。

 俺のバックボーンも特殊なのかもしれない。幼い頃から朝日新聞を読んでいた。母が買う週刊誌は週刊文春週刊新潮だった。ハブとマングースと一緒に生活していたようなものだ。母は日教組を嫌っている。俺が大学の志望校を決める際も、大学の「左翼」集団を警戒し、自身の母校を薦める事はしなかった。しかし、母は安倍政権を評価していないし、ネットに対してもどこか冷めた目で見ている。「古き良き日本」とか「日本の伝統を守ろう」みたいな事も言わない。だから、俺は母の事は「右」寄りの人物とは思っていない。自分の知っている物差しでは測れないと感じている。

 

 俺の思想は、よく分からない。ハブに育てられ、マングースに鍛えられたからなのかもしれない。ある意味母の影響を受けているからなのかもしれない。今までの物差しでは測れない。測ろうとするのが良くないのかもしれない。でも、そんな思想をそのまま育てていくのも面白いんじゃないかと、密かに思っている。